大人ぶった未熟者。

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手ぶくろは、冬にはマフラーと共に防寒具の王道として重宝されている。

手ぶくろをつけている人の手は、手ぶくろの上からでも暖かい。

小学生の冬、俺の小学校で『伝統』と称されていたその『あいさつ』は、毎日校舎の前で人が並び、ハイタッチしながらあいさつするというものだった。

人は横に並んでいくので、人の手をドミノ倒しのようにハイタッチする人もいたり、逆に一人一人丁寧にやっていく者もいた。

すごく大人数の学校で、1000人を超えていたから、横にいる人がすごい人数になったりしていた。

冬場、そこには手ぶくろをした人がハイタッチする側にいたり、逆にされる側に回っていたりしている。

そして、時々ほんわかとした暖かさをする側、される側は感じるのである。
手ぶくろをその当時持っていなかった俺にとっては、手ぶくろをした、その人たちは天使かと思っていた。

なぜ小学生はネットの人に子供扱いされなければいけないのかと嘆いていたあの頃。
あいさつを元気にしていたあの頃。

あの頃を思い出しながら、僕は今日も眠ることになる。

12/27/2022, 12:06:02 PM