ね。

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その箱には『夢の断片』と書いてあった。
ぷらぷらと夕暮れの街を歩いていたら、みたことがない店に辿り着いた。入ってみると、どうやらコーヒー店らしい。いろいろな箱があちこちに飾ってある。コーヒーの香りがするから、たぶん、コーヒー。どこにもコーヒーの文字はなかったのだけど。好奇心に駆られ、ボクは気になった箱をひとつ選び、お代を料金箱に入れた。店員はいない店だった。今思えば、奇妙なことばかりだったな。


『夢の断片』と書かれたそのコーヒーは、開けるとジグソーパズルのピースの形をしていた。飲み終えると眠くなり、必ず不思議な夢をみる。その夢が誰かの夢だ、ということに気づいたのは昨日。毎日1杯ずつ楽しんできた。今日でコーヒーも終わり。
最後の1ピースはどんな夢だろう。


11/22/2025, 7:41:10 AM