森瀬 まお

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私には、好きな人がいます。
二個上の先輩で姉の友達・・・です。
でも彼が好きなのは、私・・・の姉です。
姉もその人が気になっているようですが、私に気遣って、そんな素振りを見せないようにがんばっている感じがします。
気にしなくて良いのに。
私の事なんて、気にしないで。
私は、彼が幸せなら、良いの。
だから、気にしないで。

そして、とうとう昨日、二人は付き合ってしまいました。
知ってたよ、お姉ちゃんが彼を好きなことも、彼が姉を好きなことも、、、っ知ってたよっ、、、
末永く、、、お幸せに、、、っ
末、永く、、、っ
私は涙が止まりませんでした
こうなることも知ってたし、、、覚悟っ、、、してたのに、、、っ
私の涙は止まりませんでした。

ピーンポーン
誰だろう、こんな酷い顔見せらんないな、、、っ
ピーンポーンピッピッピッピピピーンポーン
ちっ、誰だよ、人が辛いときに
私は苛立ちながら、玄関の扉を開けた。
「た、太陽?!」
私は驚いた
そこには幼馴染みの太陽が居たのだ。
「お前、すごい鼻声だな。さては、一日中泣いてたな?」
太陽はいつもより少し、テンションが高い気がした。
たぶん、私を励まそうとしてくれてるんだよね。
変な気を遣わなくても良いもに。
私はわざと元気なふりをすることにした。
「いやー、覚悟、してたんだけどなー。意外とダメージ受けててさぁ、自分でもビックリs・・・」
気が付いたら私は太陽の腕の中に居た。
「無理して笑うなっ。こっちまで辛くなるだろっ。」
太陽の声は変声期の安定しない声だった。
でも、太陽の声で安心した。
「、、、っうぅ、ぅうううううう!!!!!!!!」
私は何年ぶりに声をあげて泣いた。
しばらく、ずっと太陽の腕の中で泣いていた。


しばらくして、私はふと思った。
「太陽ってすごい。なんか、私がしてもらいたかったことを本当にしてくれる。本当、太陽みたい。」
「ふっ、お前は月だからな。太陽は照らしたくなるよ。」
「え?どういうこと?」
すると、太陽は少し顔を赤らめながら、こっちを見た。
「俺が、お前をずっと一番輝かせられる奴でいたい。
太陽の下でずっと笑っていてほしい。
                って、こと!!!!!!!!」
・・・・・・・・・・・・?はっ?・・・・・・・・・・・え?!
それって、プ、プ、プロポーズ?!
「え、ちょ、のぉ、ぇ?それっ、え?」
「動揺しすぎ、つか、鈍感すぎ、
    まぁ、そういうところが好きなんだけど。」
太陽がチラっとこちらを見た。
きっと私の顔は真っ赤だろう。
こんな酷い顔見せらんないなっ\\\\\\\\


私には好きな人がいます。


















#太陽の下

11/25/2022, 11:32:34 AM