力を込めて抱きしめたら、折れてしまいそうなほど華奢なキミが、肩を震わせ涙を流している。
「だいじょ…」
大丈夫?と言いかけて言葉を止める。大丈夫じゃないから、泣いているんだから。
なら、泣いているキミを目の前に、僕にできることは…。
そう考え、キミを包み込むように抱きしめると、キミは僕の胸にしがみつき、声を上げて泣き出した。
僕のしてることは間違ってないんだな。と、ホッとする。
これからもキミに頼られる自分でいたい。
そう思いながら、キミが泣き止むまで、優しく髪を撫でたのだった。
10/8/2024, 9:16:32 AM