子猫あの子は私の可愛い子猫。毛並みのいいふわふわの黒い毛、心まで見られてしまいそうな黄色い瞳短い手足を懸命に動かしながらこちらへ近付いてくる姿はあまりにも可愛らしく愛おしい。私はあの人のペット。私が事故に会い、四肢が使い物にならなくなってからあの人はおかしくなってしまった血のような少し濁った赤い瞳でこちらを愛おしげに見つめ、にこやかに微笑みかけてくる。私はこれからいつまで経ってもあの人のペットで、それを拒むことは出来ないのだ。
11/15/2024, 4:23:59 PM