お題 あの頃の不安だった私へ
小学生のわたしへ
あなたは今、生まれて初めて命の危機を感じていますね。
自分の命どころか、家族や友だち、世界中の人の命が危ないのに
なぜみんないつも通り日常生活を送っているのか理解出来なくて、泣いていますね。
大丈夫。地球は滅びないし、恐怖の大王も降ってきません。あれ全部うそです。
さっさと夕飯を食べて、宿題をして下さい。よろしくお願いします。
〇〇年後のわたしより。
追伸、地球は今のところ無事です。
ノストラダムスの大予言で恐怖の大王が降ってきて、人類は滅亡するってテレビでやってたのよね、昔。
あれ本気で間に受けちゃって。
『明日地球が滅びるのに、なんでお母さんは普通にしてるの?死んじゃうんだよ』って泣きながら聞いたの覚えてる。恥ずかしい。
あとは、漠然と『わたしは長く生きられないかもしれない』『死んじゃったらどうしよう』という謎の不安がいつもあった。
死ぬのは今も恐ろしいけど、そのくらいの時期に、初めて死生観が芽生え始めたんだな、と勝手に解釈してる。漠然とではあるけど。
あの頃、あんなに死ぬことが怖かったのに、
もういつ死んでもいいんだよねぇ、とか感情に任せて投げやりな言葉を吐いてみたり、
身体に悪いことしかしてないな。生活を見直そう。
明日も明後日もその次も次も、生きる。
全然生きてく。生きていく気は全然ある。
よし、寝る。おやすみ。
5/24/2023, 3:05:05 PM