七色僕がまだ幼い頃のこと。不思議な子と出会ったんだ。顔はよく思い出せない。声も思い出せない。でも、一つ覚えてるのは、一緒に虹を見たこと。その子の髪と瞳も虹と同じように輝いていて、つい見惚れたのを覚えてる。青い空に、七色の虹。『きれいだね。』そう言って隣を見ると、君は影も形もなく居なくなってた。大人になって今でも、あの日、あの瞬間を忘れられない。僕はいつまでも待ってるよ。君が残した七色の羽を持って、虹の空の下で。
3/27/2025, 2:55:36 AM