のぞみ

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昨日の続きです!2行空いたところから今日書いたやつです。面白いかは分かりませんが、暇潰しにでも読んでくれたら嬉しいです。

あぁ、今日もつまらない1日だ。
人の目を気にしていい人ぶって笑顔を振り撒く毎日。
本当の自分を隠して本当の自分が分からずにただただ人と比べて劣等感を抱くしょもない自分
が嫌になる。
たまにふらっと、消えてしまいたくなる。
誰もいない。静かな世界に
そんな時俺はここに来る。
気持ちくて、誰1人いない。ただ、この広い野原で三つ葉がたくさん咲いているこの空間でゆっくりする。
誰の目も気にせず、1人になりたい時に来る場所にはどこよりも最高だった。
今日も俺は寝転がって青い空を見つめながら
ぼーっとする。
寝返りをうって横になると1つの四つ葉のクローバーが視界に映った。
四つ葉の言い伝えってなんだっけな?
子どもの頃に幼稚園で仲良くしていた女の子に教えてもらったことがある。
四つ葉のクローバーは幸せを運ぶって。
その女の子は四つ葉に詳しくて色々なことを教えてくれたような気がする。
幼い頃だったから忘れたけど。
その女の子は今どうしているのだろうか。
四つ葉の言い伝えが本当かは分からない。
でも、俺は見つけて見たくなった。
それからしばらく経った頃四つ葉を見つけた。
そして、柄にもなく俺はそのクローバーを栞にして家に帰った。
俺はそんな毎日が嫌だけど、別に家が貧乏っていうわけでもない。好きなゲームは好きな時に帰るし、好きなご飯も食べれる。
恵まれていると思う。
でもこんな自分は大嫌いだ。
だからこそ、幸せを手にしたくてクローバーを柄にもなく大事に栞にしようと思ったのかもしれない。
次の日
俺は今日も野原でゆっくりする。
そして何故か俺は昨日と同じようにクローバーを探していた。
今日はなかなか見つからない。
それでも諦められず、探していると一羽の蝶々がやってきた。すごく綺麗だった。
その蝶々に見惚れていたら急にその蝶が光った。思わず目をつぶって光が収まるのを待ってから目を開けると、そこには少女がいた。
はっ?あの蝶々が光って少女に!?
俺はそんな状況がうまく読み込めずにしばらく経って落ち着いてから彼女の方を向いたら、
その彼女は何かぶつぶつ呟いていた。
「なんで?どうして?何で私はここにいる 
 の?」
そして俺の方を向いてびっくりしたように固まっている。しばらくしてから彼女は納得したように頷いて微笑みこう言ってきた。
「私は四葉(よつは)っていうの!よろしく  
 ね!春陽(はるき)」
なんで俺の名前知ってんだよ。
ていうか、なんだ、この状況は!
はぁー、もう何でもいいか。ただでさえ、学校で疲れてんのにこんな意味不明の状況に付き合ってられっか。
ため息をつき、そいつの返事はスルーしてまたクローバーを探し始めた。
「もぅ〜、無視しないでよー」
そう言いながらも俺と隣に座って、話しかけてきた。
「何してるの?あっ、四つ葉だ!!」
マジか、今日はずっと見つけられてなかったのにこいつは一瞬で見つけやがった!
少し負けた思いで彼女の方を見ると、彼女は笑って「やっぱりっ!」と言って笑った。
「春陽、クローバー探してるんでしょ?私、四  
 つ葉のこと詳しいんだよ!四つ葉ってね色々 
 な言い伝えがあるんだよ」
知りたい。そんな気持ちがはやって、彼女の方を向いたら、彼女はたくらんだように笑って
「知りたい?」
と聞いてきた。
俺は恥ずかしくなって素っ気なく答えた。
「別に。知りたくないし。」
思わずそう言ってしまって少し後悔したけど、彼女はそんな俺の気持ちを汲んでくれたらしく、こう言う提案をしてきた。
「じゃあね、私が毎日、四つ葉のクローバーの 
 情報を教えるから春陽は毎日ここ来て、一緒
 過ごそうよ。」
一緒に過ごすのは嫌だ。
でも情報は知りたい。何だかこの四葉っていうやつと話すの何故か懐かしい気がするし。
「分かった。明日もここに来る。だからお前も 
 ちゃんとクローバーのこと教えろよ?」
そう返事すると、彼女は笑顔で頷いた。
「うん!!オッケー!でも、お前っていうのは 
 やめて?四葉って呼んで良いから」
その言葉には返事をせず、俺は家に帰ろうと立ち上がって家の方へ歩こうとしたら四葉は止めてきた。
「えっ?なんでどこ行くの?」
なんでってもう夕方だそ?そう言うと、
「あっ、そっか、夕方か」
俺は不思議に思いながらも、次こそは本当に帰ろうと進んだ。
「じゃあ、また明日ね!待ってるからねー!」
そんな声が後ろから聞こえた。
俺はそんな声に振り向かなかった。
でも、この時振り向いておけば良かった。
俺は後から後悔する事になるということに、この時の俺は知るはずもなかった・・・・・・。


次の日
俺は今日も野原に来ていた。
昨日の四葉という少女の出来事は嘘であってほしかったけど、やっぱり四葉は野原に座って四つ葉を探している。
俺1人の場所だったのに。
俺は少しがっかりしながら四葉の横の横に座って四葉が喋りかけてきてそれに俺が答える。
学校が終わった後から暗くなるまでの間一緒に過ごす、そんな日々が続いた。
そして、驚くことに四葉のクローバーの話しは毎日尽きることなく教えてくれた。
何でそんなに詳しいのだろうか?
疑問なな思いながらも、毎日一緒にいる中で、俺も四葉の明るさに心を許し、だいぶ最初より俺からも話すようになっていた。
今日も四葉と過ごしていた。
けれど、今日はなんだか四葉の様子がおかしい。
どうしたんだろうか?いつも笑っているのに。
いつも笑っている彼女が今日は静かで心配になり四葉の方を見るとちょうど四葉と目があった。
「春陽はなんで四葉のクローバーを探すの?」
驚いた。なぜ急にそんなことを聞くのだろうか?
彼女は切ない表情をして聞いてきた。
「う〜ん、嫌いな自分を一瞬でも好きになって
 かっこいい優しい人になりたかったからか 
 な。」
自分でもなぜこんなことを話したのか分からない。
聞かれてなぜか自然と答えていた。
そんな自分に驚きつつなぜそんなことを聞くのかと四葉の方を見ると四葉は泣きそうな顔で笑って言った。
「そっか、でもね春陽が自分のことを嫌いでも
 誰かは必ず本当の春陽を見ているってことを  
 覚えてて。
 ありのままの春陽を見てくれる人は必ずい  
 る。だから苦しくなって、下を向きたくなっ 
 た時必ず周りを見て。下を向いてばっかだ  
 と周りの存在に気づくことはないから。」
俺はそんなことを言われて気がついたら涙を流していた。
「ありがとう」
そう言って空を見上げると明日からも頑張ろうと思えた。
それから少し話しをして気づいたら暗くなっていた。
「じゃあ、また明日な。」
「うん。」
四葉が返した返事にはいつもより元気がなかった。というよりは無理に返事をしたように感じた。そんな返事が気になったけど、明日にでも聞けば良いと思って何も聞かず家に帰った。

その日の夜俺は夢みた。
四葉は悲しそうな顔で言っていた。
「ごめん、春陽もうここにはこれない。元気 
 で。」
嫌な夢でも見るもんだ。
少し嫌な予感はしたけど、深く考えずに支度をして学校に向かった。
学校が終わり、あの場所へ向かう。
けど、いつもの場所に四葉はいなかった。
いつもは俺より先に来てるのにな。
そう思いながらも俺は四葉が来るのを待った。
でも、どれだけ待っても四葉は現れなかった。
どうしたんだろうか?なんか用事か?
今までこんなことはなかったから不安になったけど、今日のところは帰った。
けれど、四葉が来ないのはその日だけではなかった。何日も四葉が来ない日が続き本気で不安になってどうしようもない思いをした時だった。 
一羽の蝶が飛んできた。
なんかその蝶には身を覚えがあったものの今はそれどころじゃなく、無視して四葉の事を考えていると、さっきの蝶が俺の目の前に何かを置いた。
なんだろうか?
見てみると紙とハンカチだった。
その紙に引き寄せられるように手を伸ばすと、文字が書いてあった。

”春陽へ
突然いなくなってごめんなさい。びっくりしてるよね?でももう、ずっとここには来れない。
もう元には戻れないの。
春陽は覚えてないよね?
まだ幼い頃、「はるちゃん、はるちゃん」って四つ葉のことばっかり話してた子覚えてないかな?私はその時の子なんだ。
覚えてないから信じられないだろうけど、私は幼稚園を卒園して小学2年生の頃に交通事故で亡くなっちゃった。
ほんと信じられないよね?
でもね、どうしてもうこの世にいない私が春陽の前に現れたかっていうのは、はるちゃんを救いたかった。自分が嫌いで劣等感を抱くあなたを少しでも笑われてあげたかった。
だからはるちゃんの前に現れたの。
結局、力になれたかは分からないけど。
一緒にいれた時間は少なかったね。
もう少し一緒にいたかった。
もっと一緒に笑い合いたかった。
お別れの言葉さえ言えずにいなくなってごめんね。
春陽と過ごした時間は全部楽しかった。
春陽はもう大丈夫。
そんな春陽に最後のクローバーのことを教えるね?クローバーってね、葉の枚数によって色々と言い伝えがあるの。
その中の一枚の葉の言い伝えはね、
「困難に打ち勝つ」
「始まり」
「開拓」
「初恋」
なんだよ。
クローバーも色々な形から四つ葉になるんだよ?
春陽頑張って!
今までありがとう。
春陽に幸せが届きますように。
また会えるよそれまでは元気で’‘

涙がとまらなかった。
何でいなくなったんだよ。
四葉が隣にいなければ意味がないのに。
しばらく泣いてようやく泣き止んだ後、ハンカチに目がいった。
ハンカチには四つ葉と一葉があった。
困難に打ち勝て!
前に進め!
そんな声が聞こえた気がした。
ありがとう。
心の中で呟いて俺は前に進んだ。

                 完


今まで読んでくれた人ありがとうございました。






朝日の温もり

朝日の温かい温もりで目を覚ます。
今日も一日が始まるな。
頑張ろう
って思える。
朝日に感謝だ。

6/9/2023, 11:52:29 AM