僕は本当におまえを愛しているのだけれど、
おまえが何を考えているのかが分からない。
僕が初めて「好きなんだ」と言うと、
「そうですか」
「私も、です」
と返してくれた。
でもその瞳は、今よりもその先を見ている気がしたんだ。
「手伝うよ。早く終わらせて二人で寝よう」
「寒いのか? 僕の上着着ろよ」
「ずっと、このままでいたい」
恋慕を言葉で伝えても、体で伝えても虚ろなまま。
何を抱えているのか。
何が見えているのか。
もしあの日の「私も」がうそじゃないなら、
一緒に背負わせてくれよ。
それでも、この気持ちをぶつけるのは自己満足でしかないから
僕にできることは変わらず愛をもっておまえに接する事だけ。
8/24/2024, 3:32:18 PM