村人ABCが世界を救うまで

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敬愛すべき主を失った。
飛竜は次々と落とされ、味方の地上兵は罠にかかり朝方全て捕らえられた。魔道士は術を使うため有無を言わさず顔を破壊される。

動けない主に槍が刺さり、ついには英雄が首を叩き落とす。掲げて雄叫びを上げる人々。

見ていた私は叫んだ。この世界よ滅べとばかりに。
次元が割れる。
呼んでもいないのに命に背いて側兵が飛んできた。別の役目を負っていた1人以外全員現れた。
「お前たちやめろ!!」
いいんです。と、彼らは笑った。

それに、激怒されたんだ…。この世界と、私の世界の神に。

時間軸は揺れ、ひどく頭に靄がかかる。
裁判が掛かる。証言など発言する機会もなく調べだけ進む。証人や弁護人も居ない。
末端の最下級の兵士だから、意味もない…。

不問にするという希有な男が現れる。
「罪人とは」
それを弁護する。
どうか放っておいて。
仲間も失い、世界を手放し、主も首をさらされた。もう何もかも奪われた。このまま静かに死にに行きたいのに、どうして。

「彼女は生きたまま断頭台の湖に落ちました」
「罪を償う旅路は始まったばかりです。永遠に生きる最末端の兵士にこそ最適な罪ではないですか」

お前だったのか。レイン…。



夢色の世界


4/18/2026, 9:49:39 PM