『見えなかった未来』「あいつが裏切った」そう言った彼の冷たい目が私に向けられる。「この結末をお前はわかってたんじゃないか?千里眼をもつお前なら」いつものように淡々として見えるが、今はあからさまに不機嫌だ。その証拠に指で何度も机を叩いている。私は口元を隠すように着物の袖口を上げた。「ふ、ふふ…そうですねぇ。私も見えるものなら見てみたかったものです。そんな未来」いつも着ているはずの着物が、冷たく重く感じた。【もしも未来を見れるなら】
4/19/2026, 4:11:50 PM