「はじめまして」
緩やかに細められた瞳が僕をその黒に映す。
どくり、と胸が痛いほどに高鳴った。
その瞳に囚われて、返すはずの言葉も喉の奥に姿を隠してしまう。
何か言わなきゃ、なんて焦る心と反対に脳は凍りついたかのように動こうとしない。
知っているはずのこの感情は、だけど理解できないほどに心の奥底を揺さぶる。
君が不思議そうに首をかしげた。
「あ、え、はじめまして」
無理矢理絞り出した平凡な挨拶は誰が聞いても明らかなくらい震えていて、君もそれに気づいて柔らかい笑みを浮かべる。
「緊張してるんですか?」
「うん、実は」
「私もです」
途中書きです!
4/1/2025, 11:06:51 AM