この道の先に
真っ暗な道を進んでいきます。
足に、錆び付いた鉄の鎖で結ばれた、
罪と言う名の重い重りを引き摺って。
私の身体は、罪を重ねた後悔で、
雁字搦めで、
動く度に、軋む様な音を立てます。
私は行く当てもなく、歩きます。
兎に角、前に進まないと、
私の背後から何か醜悪な物が、
私を呑み込もうと追って来ている。
…そんな気がするのです。
真っ暗な道。
この道の先に、
明るい未来が待っているのか?
私の罪を断罪する者が待ち受けているのか?
将又、道が途切れて居るのか?
それは、分かりません。
しかし。それでも。
私を只管追い掛けてくる、
得体の知れない青黒く燃える闇から、
浅ましくも、逃れたいと願う私は。
この、真っ暗な先の見えぬ道を、
藻搔きながら進むしか無いのです。
7/3/2024, 5:41:11 PM