書く—書いた記録

Open App

「ところで」
「ところで?」

「少し前に匂いと臭いの話をしたと思うんだけど」
「そういえば」

「今回のお題は『におい』ではないね。つまり良いほうの意味だね。善悪ではなく好む好まれないという意味での」
「夏の臭いって言われると運動部かな……」

「子どもがいると洗濯物の臭いかもしれない。夏場は臭いしね」
「あー、お母さん大変なやつだ。なんだっけ漫画だと剣道部の鎧みたいなのが臭いとか。あと小手?」

「最近はそうでもないとか聞くけど嗅ぎたくないよね。フレーメン反応を見たいなんていう心理なんだろうか」
「ふしゃー!」

「それはさておき夏の匂いといえば、植物だと甘い匂いからむせるような青葉の匂いへ変わったりとかかな。初夏から夏へ移る匂い」
「あー、夏っぽい気がする」

「それと雨の匂いも梅雨の匂いから夏の雨の匂いへ変わっていくね。夕立の匂いだったり川床の匂いだったり」
「なんか風流な気がする。暑いんで建物に篭りたいけど」

「そうだね。この暑さでは外にいるのは無理だろうね。ゴミ箱の臭いも夏ならでは。繁華街は臭かったりするね。今回は匂い縛りで使えないけど」
「あー、嫌なのを思い出すやつだ」

「ごめん。でも臭いと匂いを使い分けていると、文字変換だけで片方はお題に合わなかったりするのだろうか?なんて思ったりもするね」
「またメタなこと言ってる」

「汗の匂いが好きなんで言ってないからね」
「はっ!ちょっと離れようか」


お題『夏の匂い』

7/1/2025, 11:56:12 PM