書く習慣:本日のお題「楽園」
私にとって楽園といえばDo As Infinityの楽曲『楽園』であり、『楽園』といえば『犬夜叉 紅蓮の蓬莱島』の主題歌である。
というわけで、今日は私が大好きだった『犬夜叉』の話をしたい。
私が犬夜叉を知ったのは、友達が漫画を読ませてくれたからだった。『犬夜叉』には痛そうな場面などもあるが、私がとりわけ引き込まれたのは桔梗の存在だった。
知らない人やうろ覚えの人もいるかもしれないので、『犬夜叉』のあらすじと桔梗について、ざっくり紹介する。
舞台は戦国時代。主人公は犬夜叉、ヒロインはかごめ。かごめは現代日本(と言っても平成1桁時代)から戦国時代にタイムスリップしてきた中学生で、前世は犬夜叉を封印した巫女・桔梗だった。戦国時代の妖怪や一部の人間たちは、「四魂の玉」というパワー増強・願いを叶える万能アイテムを巡って争っていた。
玉を巡る争いの中で致命傷を負った桔梗は、「私の亡骸と玉を一緒に燃やせ」と命じ、すべての災いの元・四魂の玉をあの世へ持っていった。しかし、かごめに生まれ変わって戦国時代にタイムスリップした際、体内から四魂の玉が出てきたことで、再び戦国時代に玉が現れて争いが始まってしまう。戦闘中にかごめがうっかり玉を砕いてしまい、犬夜叉とかごめはかけらを集めるために旅に出ることとなる。
旅の途中、桔梗が遺骨と墓土から作られた死人として甦る。「かごめが前世を思い出した」とかではなく、同時代に桔梗(前世)とかごめ(今世)の二人が同時に存在するのが斬新な展開だ。
桔梗について、早口オタクがもう少し詳しく語ってもいいだろうか。
桔梗の体を作ったのに動かない→体に魂が入ってない→生まれ変わってしまっているからだ!
というわけで、かごめから魂を抜いて桔梗の体に入れることで桔梗が動くようになった。しかし、かごめが自分の魂を取り戻し、桔梗は体に残った怨念+死にたての人の魂(死魂)で動く状態となって姿を消した。そして時々登場しては、犬夜叉を地獄に引きずり込もうとしたり、かごめに「おまえは邪魔」と言ったり、敢えて四魂のかけらを黒幕に渡したり、明確に目的を持って淡々とやりたい放題していくキャラになった。
桔梗は50年前に犬夜叉に裏切られて殺されたと誤解して亡くなっており、復活後は情緒が色々複雑で大変そうだった。
「自分を騙して殺した犬夜叉が憎い」の気持ちで亡くなり、復活して犬夜叉を問い詰めたら「そんなことしてない」と言われた挙句に「おまえも(かごめから抜き取った魂で動く体だから)かごめの中に還れ」と言われ、「犬夜叉は私の死を望んでいる」と解釈していた。だったら道連れにしてやるということで、初期の桔梗は「犬夜叉も黒幕もあの世へ送ってやる」という目標のもとに行動していたように思う。
「仇なぞ討ったところで、この身は生き返りはしない」
このやさぐれぶりである。
しかし桔梗もだんだん「むしろ今の方が生きている気がする」とか「私の魂は(生前の)あの頃よりずっと自由だ」と吹っ切れてきて、中盤では作中最強とも言われる聖人(死人)を鎮めて成仏させることさえやってのけた。
主要キャラクターの退場シーンはどれも名場面揃いだが、やはり桔梗のそれは作中屈指の幕引きだった。かつて「犬夜叉が生きている限り救われない!」と叫んだ彼女は、「私の魂は救われた」と二度目の人生に納得してこの世を去った。
もし自分が桔梗と同じ状態で復活したら、犬夜叉を倒すことに固執して、その場でかごめに全部の魂を取り返されて即日退場だったと思う。桔梗は自分の持つ魂が少ないというハンデがありながらも、自分の意図をうまく隠しつつ、時には精神攻撃などの搦手を用いて、じっくりと目的を達成する計画性と強い意志がある。無理だとわかったら粘らずにさっとその場を離れる引き際の良さもあった。
「ONE PIECEを読んで海賊になる人はいない」とよく茶化す人がいるけれど、考え方を真似する人は絶対にいる。私は桔梗みたいになりたくて、しかし彼女とは真逆の、賢くも忍耐強くも慈愛深くもない人間になった。そして「それでいい」と桔梗みたいに笑っている。
5/1/2026, 8:33:24 AM