降り止まない雨に打たれて、君は泣いていたね。
誰の優しさにも触れることが出来ずに、どれだけ誠意を込めても、誰かの悪意にさらされて。
こんな世界なんていらないと思った。
こんな世界から消えたいと願った。
その場所から一歩踏み出せば、雨宿り出来る軒下があることにも気付かずに。
優しさに触れることが出来ないのは、優しさが欲しいと相手にちゃんと伝えないから。
世界に悪意が溢れていると感じるのは、君が悪意に怯えてばかりいるから。
優しさが枯れ果て、悪意に満ちた場所にいるように感じてるのかもしれないけど、君や僕のような人間がいることを忘れないで。
僕は君を守りたい。
君が悲しみに暮れるのを見ていたくない。
きっと君も、悲しんでる人を目の前に、放っておくことなんて出来ない優しさを持っているはずだ。
そしてね、この世界にはきっと、そんな君のような人達がたくさんいるんだよ。
君が優しさを必要としていることを知ったら、少しでも力になりたいと思う人達が。
自分は人に優しくしたいのに、他の人はそう考えないと思うのは君のエゴだよ。
僕達が君のためにしてあげたいと思うことを受け入れて欲しい。
まずは、君が雨宿り出来る軒下を用意したから、濡れて風邪をひく前に使ってくれないかな。
本当は、降り止まない雨なんてないからね。
この降り続く雨も、いつか必ず終わる日が来る。
そして君は、あの頃の自分。
僕は君を守りたい。僕は君を応援してる。
ほら今は、降り注ぐ太陽の光のもとで、あの頃の自分にエールを送るよ。
そんな時代があったことを、思い出したから。
それを乗り越えてくれたから今があることに、感謝してるから。
5/25/2024, 2:04:37 PM