手を取り合って前に進む。
夏の午後。
幼稚園の帰り道、青い園服、黄色帽子の二人の子供が手を繋ぎ、小さな路地を掛けていく。時々二人とも後ろを振り向き内緒話しをするようにはにかみながら、笑いながら掛けていく。
夏の夕べ。
サッカーの試合は負けた。高校3年間の集大成の試合だったが3−1で負け、彼女たちの夏は終わった。
青い人工芝の上で皆が泣き崩れる。だか、キャプテンの声で皆が集まり、手を取り合い、円陣を組み、最後の掛け声がはじまる。ファイト!ファイト!〇〇高!
夏の夜。
浴衣姿の人がぞろぞろと花火会場に向かう中、2組の男女がにぎやか、朗らかに歩いていく。一組は壮年の夫婦、一組はグループ交際の輪の中で絡みあいながら遊んでる。きらびやかに両側に夜店が立ち並び、テキ屋のおじさんのダミ声がこだまする。
花火会場へ続く夜道を手を取り合って歩いて行く。
いつも、どんなときも、手を取り合って歩いて行きたい。
7/15/2024, 5:34:44 AM