諸行無常という言葉がある。
この言葉は、この世の全ての現象は耐えず変化していくことを示している。
花はこの代表例の一つだ。
わたしが花束を贈るのは、主に大切な人の誕生日だ。
お母さんに花束をプレゼントすると、いつも喜んで受け取ってくれることがうれしい。
花束を眺めたあとは、少し勿体なさそうに花束の包装をきれいにとって、花瓶に花をきれいに生ける。
花束で渡したときには、開ききっていない花がある。毎日少しづつ開いていって、何日か経ったとき、ふと花をみると、きれいに満開の花を咲かせており、うれしい気持ちになる。
また、それと同時に、これからは徐々に花はしぼんでいってしまうことにに気づき、花との別れが近づいてきたことに対し、悲哀の気持ちに浸る。
花は、花が美しいのは、耐えず変化していることが理由の一つだと考える。最も花が美しく咲く時間は、あっけないくらい短い。
昨日はあんなきれいに咲いていたのに、今日の朝みてみると、しぼみ始めていることはざらにある。
しかし、だからこそ、この一瞬一瞬の瞬間の花の美しさを心に刻みつけるように、真剣に向き合うことができるのだと思う。
諸行無常は、切なく悲しいことのように思うこともあるが、実は今を楽しむ重要な鍵なのかもしれない。
永遠の花束は、永遠に美しい状態の花束であるとする。しかし、永遠に美しいと、その美しさを感じる心が麻痺してしまうのではないかとわたしは思う。
変化はもともと美しいものをより美しく際立たせるものだ。
変化を怖がるのではなく、しっかりと味わって、美しいものをたくさん心に刻んでいきたい。
___________________________________永遠の花束__。
2/4/2025, 12:48:27 PM