ヤッチ

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良い終わり方それは一般的に求められている幕の閉じ方だろう私もバッドエンドより
ハッピーな方が好きだッとその話は置いとき
今回は一つの指輪に振り回される少年の物語

ガァ~ガァ~ガァ~
赤い光が照りつけ反対側には星が広がって…
そんな夕焼け空を眺めながら僕は学校から
帰っていた学校の近くには高速道路が通っており校門を出てすぐそこをくぐる事になる
僕の家は高速をくぐり狭い坂道に出て突き当りまで行くと僕の家だかなり大きいがそんなに好んではいない無機物のようで少し…いや
かなり不気味だ狭い道というのも相まって
余計不気味に見える玄関に入るとバイオリンの音が響く弟が弾いているのだろう…
親もかなりの熱曲家でコンクールにも出て
自慢の家族だだが僕はかなりの音痴
リズム感無し音感無し歌なんか歌わせたら皆失神しちゃうよまるでジャイアンだ
そんな事を思いながら弟の本棚に手をかけた
偶々取れた本「幸福を掴む46の定理!!」
胡散臭い…と言うかあいつもこういうの読むんだなと意外が勝っていた好奇心で開いてみると「1の定理 自分を弱く見せるべし!!」
胡散臭え〜と思いつつも次へ次へと見てしまい気付けば最後のページになっていた
「47の定理 次のページの袋とじを開くべし!」興味本位で次のページを覗いてみた
「禁断の定理!!」ワクワクした気持ちでその袋とじを開いてみると乱雑に一つの指輪が
貼ってあった「48の定理 この指輪を着けるべし」以前とは違いビックリマークは無く
何故か信頼しようと思ったその指輪を着けて
今日は寝てみることに……
その夜早速効果が放火魔がこの住宅街に現れ
ボヤを起こしたらしいその家は僕と同じ名前の草間という家族だった僕は偶然だろ…
と思いつつも信用し始めていた……

昨日俺の家が燃えた…生き残ったのは僕と弟だけ…母と父は避難には成功したが黒煙を吸い込み過ぎたようで今朝同時に息を引き取った僕たちは途方に暮れつつも新しい住生先を
探さなければと言う使命感にかられていた…

今日は何だかツイてるなそう思いながら
鼻歌を歌っていたらドスッ鈍い音がした
後ろを振り返ると僕の友人の柴山君が
ブロック石の下敷きとなっていた
頭から流血をしていてあり得ない形に
変形している…僕は教師を呼び柴山君は
救急車で運ばれた……

さっきさ…俺の息子が亡くなったんだ…
学校から連絡入ってさ頭蓋骨粉砕骨折だってさ…それ以外の損傷は無し…こんな事ってあるかよ今までの思い出は?これまで紡いで来た時間はたった一個の固形物で無駄にされたのか?そんな事…あってたまるかよ…

柴山君が心配でたまらない大丈夫なのだろうか…一命はとりとめたのだろうかそんな不安を胸に学校生活を送っていた…
そこに一本の電話が[今日午後1時27分南が丘花須田町中学校を爆破する…]
僕らの中学校に爆破予告が来た今は20分七分で全校生徒の避難は完了するのかと言う事を疑問視する生徒も居たが速やかに校庭に避難するよう指示が出た僕はその時大便をカマしていて避難できるような状況では無かった
僕はここで死ぬのかそう肝を座らせ最後の
大便タイムを優雅に過ごしていたその時だ
なんと表せば良いか分からない凄く大きな音が鳴り響き校庭に穴が空いていた
一年生が全員吹き飛び穴の周りには肉片が転がっている僕はトイレの窓から除き唖然とした

速報です先ほど南が丘花須田町中学校の校庭が爆破されました教員関係者によると被害は大きく一年生全員と2年生少数が犠牲となりました教頭等は会見の見越しを立てている模様ですニュース速報を終わります…チイカワ!!

怖い凄く怖い僕はこの一件の騒動で何も被害を受けていない…僕は指輪を着けているのも怖いがそれ以前に外すのが怖いこれを外したら僕の身にどの様な不幸が降りかかるか…
分からない死ぬ以上に恐ろしい事が起きるかもしれないそんな恐怖を胸にしたまま放課後になり僕は決心した… この指輪を海に捨てようそうしたら誰も拾わない誰も着けれなくなると思い咄嗟に海に向かった
電車を何本も乗り継ぎやっとついた津軽港
かなり時間が掛かったがこれで怯えなくて済むそう思い指輪を外し海に投げ入れた
次の瞬間僕は防波堤を乗り越えてきた船に轢かれ真っ二つの状態で死んだ…

3/29/2024, 11:13:06 AM