騒がしい子供

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私は嘘つきだ

自我を出すだけで叩かれる
そんな世間の目が怖い

だから嘘で塗り固める
自分を守るため

そうやって嘘を吐き続けて数年経った頃

友達に言われた

『そのままの自分を愛してあげなよ』

その言葉が脳内でこだまする
そんなこと出来ていたらきっとこうなっていない

私には何もない

いつだって幸せの結末を求めていた

なのに

どうして

こんなにも苦しいのだろう

きっと愛したかった
愛されたかったはずだった

そのために出来の良い人物を取り繕うしかなかった
結果として
惨めで空っぽになっただけ

今更後悔しても事実は変わらない

今から変えようなんて無理なんだ

本当の自分を隠して生きて行くしかない

だから、早く気付くべきだった
気づいていたら…

まぁ、嘘を吐き続ける様な奴が
変われるわけもないか。

そう思った私…いや、ボクは考えることをやめた。

7/13/2025, 2:22:42 PM