カーテンの隙間から射す光が、眩しかった。
まるであの人みたいだった。君に照らされて、
私は今日も息をしているんだ。君が笑っているだけ
で、それだけでこの世界は鮮やかでいてくれる。私に
とって、絶対に生きる価値があると思わせてくれる。
まだ眠ろうとする身体を起こして、カーテンを
思いっきり開けてみた。やっぱり眩しい。暑い。
君と会った時にかわいくしていたくて、焼いて
いなかった肌は綺麗な薄橙である。カーテンを閉め、
朝の支度を始める。
あなたに会えたとき、私はどんな顔をするのだろう。
そもそも、地方に住んでいて会えるのか。チケットの
高い倍率を乗り越えられるのか。ハードルは高い。
しかし、君に会えたとき。君を間近で見れたとき。
私の全細胞は喜びに満ちることだろう。そのために、
私は綺麗になるのだ。
あの、模様替えの話をしていた彼の影響で買った、
微かに揺れる純白のカーテンみたいに。
6/30/2025, 10:17:12 AM