空を見上げて心に浮かんだのは
遠い日の記憶。私だけの。
ふと落とした視線の先には
私の名前が書かれた手紙。
そこには
"あなたが今一番欲しいものはなんですか。"
なんてかわいい字で書かれていて、
もしもタイムマシンがあったなら。なんて考えが浮かんできた。
たくさんの風鈴が、花が咲いたように揺れていたあの日のあの場所。
その中に、風に吹かれてあなたがいた。
私たちの出会い。
何度だって目に焼き付けたい。
私とあの子の間にあるのは友情のように思えるけれど、そんなことはどうでもいい。
ねえ、私ね、現実という鳥かごから二人で手を繋いで飛び出してどこかに行きたいって、よく思うんだよ。
でも、あなたのためになるならば、そんな事は言わないでおく。
さて、お手紙になんて返事しようかな。
30作突破記念
「誰かのためになるならば」
7/15 20作突破記念の続き。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
◯作突破記念とか言っているがあくまで目安でけっこうてきとうに発動。
反応に関係なく自分が楽しいのでやってる企画。
インターバル的なもの。
7/26/2024, 4:19:06 PM