ガス灯が道を照らす。闇夜にはとても心強いだろう。
然し、わたしの様な生業の人間には少々仕事がやり辛くなる。
科学の発展は、喜ばしい事だ。人々の暮らしは、便利になり、豊かになる。
やはり、時代が進むに連れて、わたしのような常夜で生きる者の肩身は狭く変るようだ。
良いことでは、或るが何だか複雑な気持ちに成った。
難しいことは、止めよう。今日は、折角の久々の休みだし。
帰ったら、煙管か水煙草を吸って…ウイスキー…いや、ウォッカに檸檬を入れて、窓を開けて街の灯りを眺めよう。
此れが休日のわたしの至福の時だ。
7/9/2023, 8:25:31 AM