récit

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空は彼方で引き上げられ、のし掛かり、そして彷徨う。

それはレジデンスの窓から辿る不確かな返事。

物音は机の小さなコーヒーカップに飲み込まれて消えていく。

通りでは晴雨兼用の傘が曖昧な無表情さで空に向けられていた。


「あいまいな空」

6/14/2024, 11:43:01 PM