『朝日の温もり』
「悠人さん、起きて」
肩を揺さぶられた。
「ん、、、」
ちょうど意識が浮上してきた時だったので、ゆっくりだけど、目を開けた。
「ほら、イイ天気だよ」
カーテンを勢いよく開けられて、朝の光が部屋に差し込んだ。
「せっかくだし、早めに出かけようよ。
朝ごはん準備するね」
窓のそばに立つ夏目はそう言ってから、俺より筋肉がついた裸の上半身と部屋着の短パン姿でキッチンへと出ていった。
「悠人さん」
キッチンへと消えたかと思ったら、寝室の入り口から首だけを出した。
「なに?」
「朝ごはん準備する間にシャワー浴びちゃってね」
「あーうん、、、」
返事に満足したのか、夏目はきれいなウィンクをして、またキッチンへと消えた。
あーいい天気だ。
梅雨の晴れ間。
6/9/2024, 1:15:10 PM