また会えたら。
「ゆーくん。今日一緒に帰ろ?」
帰りのホームルームが終わって、隣の席のカノジョは俺にそう言った。
「…あぁ、別にいいよ。一緒に帰ろう。」
俺がカノジョにそう言うと、カノジョはわかりやすく喜んでいた。
あぁこんな日がいつまでも続けばいいのに。
「…んねー、そういえばさ、その、私達って付き合ってるのかな。笑」
いきなりカノジョは俺にそう言った。
「お前ってさ、本当は俺の彼女じゃない体なんだろ?」
「まぁそうだけどさ!私は前の私って言う記憶はあるわけだしさ!」
俺がまた彼女と付き合うような関係になるのか…。
何だか複雑だな。
「んー今は友達ってことで良いんじゃねーの?」
「……そっかあ。」
俺がカノジョにそう言うと、カノジョは少しだけ悲しそうな顔を浮かべながらも、すぐにいつもの笑顔に戻った。
今はただの"友達"だから。
4/26/2024, 2:00:56 PM