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平穏な日常

 小学生や中学生時代には、勉強が大嫌いだった。

理由は簡単だ、受験の為の勉強に、意味や価値を見出せ無かったからだ。

 同時に、漠然と、研究者になりたいと夢想して居た。

 私の両親は、2人共に先の大戦時には、子供であったそうだ。
父親は、中国(旧満州は吉林省)からの引揚げ者で、筆舌に尽くし難い苦労の末に、国立大学を卒業し、仕事人間だった。
母親は、父親(私の祖父)が戦死し、母親(私の祖母)は職業婦人で、子供時代は大層、寂しい思いをした様だ。

 更に、長年、待ち侘びて授かったのが私らしく、大変、甘やかされて育てられた。
両親とは異なり、私は、苦労とは全く無縁の生活を送り、戦死した母方の祖父の恩給のお陰で、高校・大学は私学に行かせて貰った。

 薬剤師そしてケアマネージャーとして働き、恵まれた人生を送って来た。
心の病を得て、多様な考えを受け入れる事が出来る様になった。

 覆水盆に返らず、起きた事は変えられない。
然し、私の人生は、続く。

3/11/2026, 12:20:14 PM