思い出なんて数えきれない。わたしの思い出は言葉にするには曖昧すぎる。道端の木の実のかたちの非現実感に笑ったり、大きな公園でたった2人でピクニックをしたり、あなたの鼻をなぞって遊んだり、ずぶ濡れになって雷と叫びながら走ったり、ちょっと手を離したら知らない人になっていたり、ただ、そういう日々の連続。あまりに輪郭がぼやけたそれらは、ほんの少し前のことでもすでに懐かしくて、すこしだけ、涙が出る。本当に、ただそれだけ。
7/6/2024, 11:34:40 AM