彗星

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題:砂漠

 ここはサラサ・ランド。辺り一面砂漠の場所。
 私はピーチさんの誘いで、ピーチさんのお友達の城に遊びに行くことになりました。
 そして私の目の前にあるのが、ピーチさんのお友達の城。
「ここがピーチさんのお友達の……」
「ええそうよ。それにしても、とっても素敵なオアシスだと思わない?」
「そうですね。砂漠地帯では水は貴重ですから、助かります」
「オアシスの感想がそれって……。……真面目なのね」
「?」
 オアシスの感想を言ったところで、城のエントランスに入ります。
 城なので当然、いちいち名前と出身地、それから身分を言わなくてはいけません。というか、身分とか言わなくて良くないですか?っていっつも思うんですが。
「ピーチよ。キノコ王国出身で、キノコ王国の姫。デイジーの友達なの」
「……ロゼッタです。えー……」
 ヤバッ。出身地何処だっけ?もう何百年も前だし……。あっでも、百年に一度は故郷に帰ることにしてるから、キノコ王国か。
「キノコ王国出身です。それから、ほう……貴族の娘です。ピーチさんの友達です」
「はい、キノコ王国の姫君と貴族の娘さんっと。どうぞお入りください」
 危ない危ない。ほうき星の天文台の主って言いそうになった〜。貴族の娘というのはあながち間違いではありません。記憶の中だと私は城に住んでいたし、ママは国を治めていたし……。(それはもう姫では?)
「やっほー、ピーチ!待ってたわよ!」
「あらデイジー、久しぶりね」
「後ろにいるのはピーチの友達?」
「ええそうよ、紹介するわ。彼女はロゼッタ。高貴な身分だから、失礼な事はしないようにね」
(別にそこまで高貴な身分では……)
 この後、私達はデイジーさんの部屋で思う存分遊び、帰る時刻になりました。
「楽しい時間はあっという間ね!」
「そうね。また遊びに来るわ」
「ええ、楽しみにしてる!もちろん、ロゼッタも一緒に!」
「……はい、また来ます」
「じゃあ楽しみにしてるから!」
 デイジーさんと別れて、馬車に乗り込む。
 馬車に揺られながら、今度遊びに行くことを密かに楽しみにしている私でした。

お題『オアシス』

7/28/2025, 8:49:44 AM