気分が落ちていくのが自分でも分かるとき、上げようと努める人と落ちていくのに任せる人がいると思う。
自分は後者である。
根っからのネガティブで自らを鼓舞する気力が湧かない。
落ちるところまで落ちて、どんよりした気分に浸りきる。反芻する。味わう。
落ちるきっかけは自分自身の失敗であることが多く、思い返しては「アッ」と小さく声が出たりする。
大失敗だとしぜん声も大きくなり、家の中で「アーッ」とのたうったあとに窓が開いていることに気づくのもよくあること。
立ち直るきっかけは特にない。沈みきったところから徐々に浮上していくのを待つ。
沈む深さは事案によるが、無駄なあがきはせず、ただ落ちていく自分を感じていたほうが、むしろ浮上の時は早まる気がするのだ。
『落ちていく』
11/24/2023, 1:36:36 AM