わさび

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「雲」


焦がれた雲の上

春には一番に世界中を駆け巡り。
夏には海の上、空高く反り上がる。
秋には人から身を隠し。
冬には結晶を手に取って、陽にかざす。

氣儘に寝ては起き。
地を覗き込んでは、その広さを胸に宿す。

焦がれた雲の上

ぎゅっと抱き寄せた水滴は、
確かな温もりと共にある。

8/31/2024, 12:18:38 PM