『光輝け、暗闇で』
真っ暗闇を歩いてきた
自分の無い、暗闇を…
小さな光を見つけては
どんなものにも飛び込んだ
それはあまりに強い光
希望が苦しい日が来るなんて…
真っ白だった
あなたは、「白い闇」を
感じたことがあるだろうか?
単純に言えば 暗闇の白バージョン
暗闇と同じ
暗闇の黒が、全て真っ白の世界
自分の手すら見えない
明るいのに恐怖を覚える
どこに向かえばいいのかも
何を辿ればいいのかも
何ひとつとしてわからない
それはまるで
宇宙に投げ出された自分のような
目的や生きる理由をなくした時
そんな感覚に苛まれる
道標が道標として
全く機能せず
藁にもすがる思いが
かえって自分を悩ませて
ますます自分を見失う
助けて欲しくて
道が欲しくて
ほんの少しの灯りが欲しくて…
なんにも持たない私だと
どれほど悩み迷ったか
分からなくなり立ち止まり
これで終わりと思った時
私は初めて、気がついた
最後のひとつが残ってた
自分の命を燃やすこと
どうしていいのか分からない
自分の心の燃やし方
わからんなりにやってみた
とにかく今は 灯りが欲しい
周りは全く分からなくても
せめて今の
自分だけでも見たくって―――!
少しずつ………………………
少しずつ…………
少しずつ……
見えてくる
とっても時間はかかったけど
ようやく分かった 私にも
心の炎の 燃やし方
こんなことは初めてだ
こんなに自分と向き合って
その時見える自分自身
こんなにズタボロ辛いこと
私は私が 見えてくる
時間をかけて大きくする
自分が立っていられるように
周りも見え出す 開けてく
灯したものは みえたまま
ひとつひとつと、またひとつ
見える範囲が増えてくる
進みは決して早くは無いが
やっと見えた 私の道
私の炎がある限り
黒や白の闇さえも
光輝け、私の道を
私の道は、
私が照らし、私を照らす―――
〜シロツメ ナナシ〜
5/16/2025, 6:09:01 AM