特に悲しい出来事が起こった訳では無かった。むしろ、不自由のない生活に、人間関係も良好で、健康にも恵まれていた。それでも、それは頬をつたって流れていた。何だか、そうしてると悲しむべきといういわれのない義務を押し付けられてるみたいだった。私は剛毅な人間なんかではなく、ただの侘しい奴なんだと。
3/30/2025, 1:23:01 AM