人を探すべき人は沢山いる。ここで云う「君」というのが生き別れの親かもしれない。行方不明になった家族かもしれない。君というのは人ではないかもしれない。
そうそう、思い出した。小3かそこらの頃、クワガタを飼っていた。しかし、自力で虫かごの蓋を開けて逃げてしまった。凄く探した。でも、見つからなかった。野生に帰ったのだろうか。そう考え、探すのを諦めてしまった。そこでもう、クワガタの存在など忘れてしまった翌年の夏、ソイツは風呂場から出てきたのだ。そう、感動の再会。夏まで冬眠していたのだろうか。とてつもない生命力である。主人である僕を探してはるばる訪れてくれたのだろうか。
しかし、最近になって考えが変わった。わざわざ虫かごから逃げたということは僕が嫌だからである。では、クワガタ君にとっては、悲劇の再会?なんか、ごめんなさい。
3/14/2025, 10:07:08 AM