NoName

Open App

「うわー、すげえ綺麗」
「ホントじゃん」
今日は、二人とも暇で何もすることがなかったので久しぶりに僕の家近くの公園に訪れることにした。
公園なんて幼稚園児でもないからきてなかったけど、ひさびさにくるとやはり何か来るものがある。
「前はこんなのなかったよね」
そう指をさす先を見ると、一台の滑り台があった。
「確かに」
滑り台なんて、公園にあるものの中では定番だろうが、なぜかこの公園には滑り台がなかったのだ。
今思うと気になって仕方がない話だが。
「最近出来たのかな」
指先で軽く触れると、錆もなく、さらさらとした触り心地のいい新品のような滑り台だった。
「そうかもね…ねえ、滑らない?」
「お、やっちゃう?」
幼稚園児でもないけど、まだまだ子供なんだから、滑り台したって何ら不思議なことではない。
むしろ、滑る奴だって多いだろう。
「よし!いくぞー」
「こい!」
腕を上げて、うわーとわざとらしく声をあげながら滑り落ちるのをみてると、なんかほわほわしてくる。
なにこれ、何現象??
ま、どーでもいいか

4/12/2025, 1:38:35 PM