圧倒的にペンギン

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【鋭い眼差し】

仕事の帰り道。
私は車で150キロというごく標準的なスピードで信号無視を繰り返しながら逆走していたところ警察に止められた。

「何か?」
私は警察官を前に平然を装いながらも内心焦っていた。
さっきタバコのポイ捨てをしたのがまずかったのかもしれない。

警察官は言った。
「実は最近この辺りで野生動物が惨殺されるという事件が多発していまして。トランクの中を見せてもらってもいいですか?」

何だそんなことか。
私は車のトランクを堂々と開けた。
すると中から猟銃が大量に出てきた。
しまった!忘れてた。

「これはいったい何ですか?」
警察官が睨んできた。

私は言い訳をした。
「待って下さい。これは親が勝手に積んだものですよ。それに私は人間以外に銃を使ったことはありません」

「しかし─」

まだ疑っている警察官に対して私もそろそろ限界が来た。
「いい加減にしてください!これが国のやり方ですか?こっちは薬が切れそうでイライラしたしているのに」

警察官は申し訳無さそうに言った。
「すみません。こちらの勘違いのようです。ところでさっきから携帯で何をしているんですか?」

「運転中は暇なんで友達とおしゃべりしています」

「え?」

私は運転中に携帯を使用した疑いで逮捕された。

10/15/2023, 1:12:15 PM