鮮やかなブルーに
白い雲が映えた
ある晴れの日に
公園を訪れた
カフェからは
コーヒーの
芳ばしい香りが漂う
カフェの前に広がる池
太陽の光でキラキラ輝く
ベンチに腰掛け
私は作ってきた
おにぎりを頬張る
美味しい
一個目のおにぎりを食べ終え
場所を変えて
芝生にシートを引き
公園の景色を見渡しながら
二個目を食べる
子どもたちが遊ぶ声が賑やかで
野外で食べるおにぎりは格別だ
そう思いながらカーンカーンと
遠くから鐘の音が聞こえる
目線を山側に向ける
小高い丘の上に塔が見える
あそこから鐘の音が聞こえてくる
あの小高い丘に登ってみよう
急な坂道を登り橋を渡って
細い小道を行く
階段を登り終えた
やっと塔に着いた
塔の階段を登り
壁の穴から見渡した景色
わぁなんて素敵なんだと
感嘆の声が思わず出てしまった
公園が一望できる
しばらく佇み見つめ続けた
「どんなに高いタワーからも、
見えない僕の故郷〜」
ついマッキーの「遠く遠く」を
口ずさんでいた
歌いたくなるほどワクワクする景色
またこの景色に出会えますように
この公園にいる人達が
ここからの景色を眺められますように
最後に力一杯鐘を鳴らした
[ #51. ベルの音 ]
12/21/2023, 8:57:19 AM