始まりはいつも布団のなか。目覚まし時計が起床を報せる5分前。温まった布団の自分の匂いを吸い込んで、ちょっと沈んだ枕に眠い眼を擦りつけて、出来ることならアラームで目覚めたかったと自分の内に悪態をついて目を覚ます。目が冷めても布団の香りが恋しくて、枕の抱き心地が恋しくて、一度布団をギューと抱いて、手で叩いて枕の形を整えてベットから床に足を下ろす。私の始まりは布団の中。
10/20/2022, 10:26:54 AM