エッセイ風味

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「真夜中」

都会でのひとり暮らしにも仕事にも慣れて充実していた頃、私は夜勤のある職場に勤めていた
夜勤のせいで身体が完全に夜型になり、深夜にカップ麺を啜るのが日常になっていた当時。日付けが変わる前に退勤した私はふと思い立ち、近所の某こってりラーメンチェーン店にふらりと寄り道をした
ラーメンが仕事終わりの疲れた身体に染み渡る感覚と、ちょっとした贅沢感と背徳感を同時に楽しんだ

閉店のタイミングで店を後にし、夜の空気を吸い込みながら四車線ある広い道路を歩いて横断して帰宅する。日中は車が多く、横断なんて不可能。でも真夜中なら…

お腹が満たされポカポカする身体に夜の空気が気持ちよく。ひとり足取り軽く背徳を楽しむ

5/17/2024, 10:52:08 AM