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【冬は一緒に】

 一人でウォーキングした
 夕方だか、すっかり暗くて、そとは冷えきっていた
 道すがらすれ違った自転車が、500メートルほど先で止まっていた
 足早に通りすぎる
 すると自転車は私を追い越して見えなくなった
 勘違いかと安堵してウォーキングを続ける
 
 角を曲がると見覚えのある自転車が止まっていた
 心臓がどくんと跳ねる
 通りすぎる勇気もなくて、踵を返し違う道へいく
 少し遠回りだか仕方ない
 もうすぐ家だ、安堵の息が白く登った
 
 きっと勘違いだ、自意識過剰だったのだ
 すると自転車が私を追い越していった
 同じ自転車だった
 息が引っ込む
 全身の毛穴がから汗が吹き出た
 心臓がばくばくと鳴る
 
 家に向かって走った
 白い息が大量に夕闇に消えていった
 冬になると、こういうことがよくある

 

12/18/2024, 2:43:37 PM