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初恋の日
自分では初恋の日が何日だったとまで碌には覚えていない。反芻するのは恋の間が煌めいていたと流れのように。一言で言うと憧れの成れの果てであった。愛に成就することは結論としてなかった。ひっそり恋することが条件のない単純な恋である証明を内包していた。
会えない。一生会わない。
記憶が薄れるたびに愛を曖昧に妄想で満たしていく。
貴方はこの瞬間私を思ってはいないでしょう。
私にとっての程よい毒でありかつそれなりの痛み止めです

5/7/2024, 1:31:25 PM