神無月

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ここ数年の私にとって、桜は憂鬱なものになってしまった。春は「始まり」「出会い」「変化」といった予感を運んで来るが、それは私にとって「何も変わっていない自分」「世間から取り残された自分」を際立たせるものでしかなくて、責められているような気になる。そんな春のど真ん中にあるのが桜なんだから、鬱陶しいに決まっている。「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」を、文字通りの意味で思う。

4/4/2025, 1:27:44 PM