これは私だけの秘密
「!」
「ねぇ、今見た?
流れ星!」
「…ううん、 目閉じてた」
「もったいない」
白に囲まれたこの病室で、
来客用の椅子に座ったあなたははしゃぐ。
「君が元気になりますよーにって、お願いしたよ」
「………元気になってきたかも」
よかった、と笑うあなたもわかってるはずだ。
私にもう時間がないこと。
叶わない願いをしたくなくて、嘘をついた。
見てたよ。本当は見えていたよ。
あなたの瞳に反射する、一筋の大きな流れ星。
一緒に 生きられたらなぁ
こんな思いは、私だけが知っていればいい。
あなたはどうか私を忘れて。
「また明日ね」
日が昇ることすら叶わなくても。
この思いは、私だけの秘密。
_No.4 そっと包み込んで
5/23/2025, 11:48:23 AM