《静寂に包まれた部屋》
前回の《別れ際》の続き?の様なものです
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今日付き合っていた人と別れてきた
なんで別れる事になったのかなんて分からない
でも、別れた
いつかは離れる事になると思っていたけどこんなに早いなんて思わなかった
あの子がいなくなった部屋は静かで落ち着いた
家に帰ると1人で自分のペースで生活できる
ご飯も、自分の好きな時に好きなものを
お風呂だって
洗濯だって
遅くまでゲームも自由にできる
存外あの子が居なくても快適に生活ができる
少しは生活に支障があるかとも思ったけど、そんな事もない
多分このまま時間が経てば
あの子がこの部屋に居たという痕跡は少なくなっていって
今感じる生活のちょっとした違和感も無くなるのだろう
そうして、少しずつ自分とあの子の中にあった心の隙間は開いていく
そして、いつかは完全に忘れてしまうんだろう
別れるとはそう言う事だ
知っていたけど、分かっていたけど、
いつかはこの悲しみも、寂しさも消えて無くなってしまう事が
たまらなく悲しい
9/30/2024, 11:22:49 PM