E_Asayake.

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「星が溢れる」

貴女と共にいた時は心に雨が降ることはほとんどなかった。
もし、雨が降るとしたのならそれは貴女が共に止めてくれた。
そうすると夜は必ず心に星々が煌めく。
心に星が溢れる。
どんなに寒い空であっても
この星々は暖かかった。
何もしなくとも私に力をくれた。
この星々のおかげで私は今もここにいる。
この星々は貴女がいないと現れない。
今の私の心にはその暖かい星はない。
私たちが地球から見ている星の輝きは幾年も前の輝きらしい。
私たちが生きている今、もう存在しない星もあるという事だ。
今の私の心の中にある星は消えかけの炎のような光。
とても弱々しい。
もう、貴女の見せてくれた星はないというのに。
私は
私は
私は………
その過去に縛られて生きている。
貴女はきっと前に進んでいる。
私はどこにも行けずにここにとどまっている。
まるで足に根が生えたかのやうに。
そんな貴女の想い人はどうやら私ではないらしい。
貴女の想い人は私とは違って暖かい文を書くらしい。
私の暗く寒々しい文とらまったく逆である。
分かっていた。
貴女に想われる事はもうないと。
望むことすらも罪であり、赦されないと。
それでも、そう…想ってしまった。
まったく、だめな人間だ。
そんな貴女に伝えたい。
想い人の所へ行こうとするのなら
しっかりと見極めてほしい。
貴女を幸せにしてくれるのか。
貴女を傷つけないのか。
もし貴女を傷つけようものなら私も許しません。
もし、何かあれば私はここにいます。
いつでも、待っていますよ。
それでも貴女はきっと進み続ける。
自分の道を遮二無二進み続ける。
そんな貴女が好きだった。
そんな貴女の後ろをずっとついていきたかった。
もう叶わないけれど、
そんな貴女が好きでした。 
いや、まだ好きなのかもしれない。
ごめんなさい。
だけど、どんな時でも
貴女を応援していますよ。

from.貴女の星詠みより

            〜微かに暖かい星を添えて〜

3/15/2026, 4:32:46 PM