誰とも関わることをやめた日がしばらく続いた。皆が眠る頃に目覚めて皆が起きる頃に眠る。真っ暗闇の夜はただでさえ不安定な心をざわつかせた。暗闇に飲み込まれないように電気をつけて過ごした。気づけば空が少し明るくなり始めていた。夜明け前の静けさと澄んだ清らかな空気は眠れなかった身体を優しく包み込んでくれる。一日の中で唯一心が安らぐ瞬間がそこにはあった。
9/13/2023, 3:14:46 PM