ただの社畜

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「ねぇ、姉様。…わたしの片割れがあなたで。
 ジェシカで良かった」

心からそう思う。

ーこれはわたしが過ごした気が遠くなるほどの果てしない時間のお話ー

一面花畑の青空の下で遠くをぼぅと眺めながら、苦しくて苦しくて死ぬほど辛くって…でもわたしにとってかけがえのない。もうわたしの1部と言っても過言ではない時間をおもいだす。

わたしはわたしが嫌いだ。
何回人生をやり直しても。
生まれ変わってもこの気持ちは変わらない。
嫌いで。嫌いで。…わたしの人生で1番興味のない対象
沢山の本を読んでも。
色々な世界を追体験しても。
自分に微塵も興味が湧かない。
どうでもいい。

でも、姉様が好きな「サンドラ」という視点では、まぁ存在しててもいいかなと思える。

わたしの命よりも大切な存在。
死ぬほど苦しい体験をしても何よりも優先させるべき対象。
狂おしいほどに愛おしい片割れ。

わたしのせいで、沢山傷つけて、悲しい思いをさせてしまったけれども…
そんなことも含めて姉様は許してわたしにとびきりの笑顔をくれる。

「お姉様…?こんなところにいましたのね。
 もう時期春とはいえ少し冷えますわ。
 中に入りましょう?」

またこうして迎えにきてくれるジェシカ。
何度突き放しても意地でもついてくるジェシカ。
嫌われるための努力さえ叶えさせてくれなかったジェシカ。
何回同じ人生を繰り返しても毎回わたしを思ってくれるジェシカ。

ねぇジェシカ姉様。
本当はわたしよりも賢くて強い姉様。

言葉にするには近すぎる距離。
口にするには深すぎる関係性。
形にしなくても分かり合えてしまう存在。

ずっと。ずっと。ずっと。ずっと。

「あなたの片割れに生まれてわたしはとても幸せよ」

普通では聞き取れない声量。
でも普通ではない姉様にはハッキリ聞こえてしまう言葉。
わたしの想いをひとつたりとも溢したくないあなたはきっとこのわたしから溢れただけの言葉も聞き流さないだろう。

「ふふ。えぇ、お姉様。私こそ、
 あなたの片割れが私で良かった。」



お題「言葉はいらない、ただ…」





おまけのような設定のような雑談のような⤵︎
自分に無頓着すぎて純粋無垢な心を持ってるサンドラ

姉以外に無頓着すぎて依存しきってドロドロした感情を持ってるジェシカ。

ただの癖です。
知らないひとは「人狼ジャッチメント」で「サンドラ」と「ジェシカ」で検索してビジュを見てほしい。
この見た目と逆の内面を持ってる双子設定が好きです

この界隈が盛り上がってたのが数年前らしくて、残り香で一生懸命、延命してます。

@wawon_0_0(創作垢です)

8/29/2024, 2:15:29 PM