「びぇぇええええ!!びぇぇええ!!」
赤子の泣き声が騒がしい…
友人から赤子を預かってかれこれ5時間目。
4時間近く泣き続けている。赤子とは数十分で泣き疲れるものではないのか…。
もう赤子の声はしゃがれているのだけど…。
「あぁもう!体力おばけなの!?なんなの!?はいはいよしよし!ねんねんころりよー!!」
あ、やけになって大声を出してしまった。
こんな大声であやしたところで意味はないのに…
ってあれ?赤子が泣き止んできている。
「びゃあ…びぇぇ…」
うん…。なんか行けるかも!
「はいはーい!!ねんねんこーろりーよー!!よーしよしよし!!」
「びぇ…びぇ……」
「よしよォし……おやすみ。で、ツトムさん、おはようございます」
「…なにそんな大声出してんの?」
「赤子をあやしてたんです」
「それあやしになってる?君の友達の赤子を預かるか、返却するかは、私の気分次第なんだからね?」
いっつも起きるのが遅い。どうせ、赤子をあやす声で起きたんだろう。
「まぁまぁ。しっかり目を覚まして。顔洗いましょ」
「えぇ…無理。夢の中へ…ByeBye〜…」
「………起きろおおお!!!!!」
3/23/2025, 12:45:44 AM