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病室

二年前の中学三年の夏、私は病室のベッドの上にいた。
二年前のあの夏、私は「周期性嘔吐症」という病気で入院した。周期性嘔吐症は嘔気や嘔吐が何時間も持続する病気でいまのところ、原因は分かっていない。そしていつ起きるかわからないというのがこの病気の特徴でもある。

私は二年前の夏の入院をしてから定期的に同じ病で度々入院している。そして退院するたびに学校に行くのが怖くなる。というのも高校一年の冬に二回目の入院をして、しばらく学校を休んだあと久しぶりに学校に行ったら、学校の先生がどうだった?楽しかった?ってニヤニヤ笑いなから私にそう聞いてきた。その言葉は私の心に大きな傷を作った。その言葉を聴いた時に私は、この先生が何を言っているのか分からなかった。人の気持ちを踏みにじる浅はかな言葉に私はかなり傷ついた。入院が楽しいわけ無いだろ!大変で苦しい事ばかりだよ!とそう叫びたかったけれどショックで反論する事もできなかった。

先生にそう言われてから私は学校に行くのが怖くなってしまった。その高校の先生は高校が系列している学童の先生でもある。しかしそんな事を言う人が学童と高校の先生だなんて信じられなかった。高校でも学童でも部屋でなるべく一人でいるようにした。先生にこっちにおいでと言われても一人で居たいと言って一人で居るようにした。またあんな事言われるんじゃないかとビクビクしながら通う日々だった。

今私は高校二年生。先生の言動に傷つけられたりもしたけれど残りの一年を充実した一年にできると良いな。

8/2/2024, 12:09:23 PM