帽子をかぶって
清々しいほどの快晴に太陽がギラギラと光を放つ。私は日傘を持ってこなかったことを今さらながらに後悔した。雲は流動的に流れ、たまに日陰になるのがまた心地いい。視界いっぱいに広がる草原は颯爽とした風によって揺らされている。
私は朝、早起きして作ったサンドイッチを入れた籐製のバスケットを手に持ち、涼める日陰を探していた。すると遠くの方に大きな木が見えた。幹はがっしりとした体つきで、立派に生い茂った葉によって周りには大きな影ができている。その神秘的な光景圧倒されていると、木の下に小さな子供いることに気づいた。その子は白いワンピースに麦わら帽子をかぶっている。気にもたれて三角座りをしている少女は後ろの木と相まって精霊に見える。
1/28/2025, 2:55:59 PM